2017年09月03日
8月22日、腹話術のボランティアさんが来院し、4階にて娯楽会を開催いたしました!内容は腹話術がメインですが、ドジョウすくいの披露や参加者全員での合唱も行いました。
なごみさんは当院への来院は初めてですが、他の介護施設や病院などでもボランティア活動を沢山行われていて、患者さまや利用者さまとのやり取りを交えながら会を進めてくださいました。そのため、患者さまから腹話術の人形の名前を呼んだりストーリーに沿ったコメントをされたり、自然と拍手や笑い声がおこり、活気溢れる雰囲気の会となりました。
また、腹話術の人形に対して多くの方が名前を呼んだり、返事をされる様子から、子供のような容姿に「かわいい」と感じ、「かまいたい」「相手したい」という意欲が出て、自発的な言動が見られたのではないかと考えられました。
ドジョウすくいは、島根県に住んでいらした方がとても懐かしく感じていて、病棟へ戻るまで生きいきとされた表情で話したり踊ったりされていらっしゃいました。
認知症を持つ人の中には、社会脳という他者との生活に必要な脳の機能が低下されている方もいます。例えば、譲り合いが必要なエレベーターの待ち時間をとても長く感じ、イライラして易怒的になってしまうなどが見受けられます。そのため、会が終わっても「待っている」という感覚をあまり感じないような工夫を職員の方でも考えていました。しかし、今回のなごみさんは人形を使ってエレベーターを待つ方に対して最後までコミュニケーションをとってくださり、イライラとされている様子の方はいらっしゃいませんでした。こうしたきめ細かい配慮に大変助けられました。心より御礼申し上げます。患者さまや利用者さまからも「また来てね」というお声が沢山きかれました。
作業療法士